電気工事士の工具について

電気工事士の
工具について知りたい!
実技試験には必要なの?

電気工事士とは、電気工事を行うことのできる国家資格です。電気工事を行うには、必ず取得しなければなりません。電気工事士の試験には、学科試験のほかに実際に電気工作物を作成する技能試験があります。

今回は、電気工事士の技能試験に必要な工具について解説しましょう。

この記事を読めば、技能試験合格のコツもバッチリですよ。電気工事士の資格取得を目指す方は、ぜひ読んでみてくださいね。

01. 電気工事士の
技能試験について

電気工事士の資格を取得するには、電気技術者試験センターが主催する試験を受けて合格する方法が一般的です。試験には、学科試験と技能試験があり、技能試験では実際に工具を用いて電気工作物を作成します。工具は必ず自分で用意しなければなりません。試験会場で貸し出しはしていないので、注意しましょう。

使用した工具は、電気工事士の資格を活用して働く場合にも必要です。ぜひ、この機会にしっかりとしたものをそろえておきましょう。

02. 技能試験に
必要な工具について

この項では、技能試験の詳しい概要や必要な工具について解説します。ぜひ、参考にしてください。

技能試験の概要

電気工事士の技能試験は、配線図を元に材料を使って電気工作物を作成する試験です。以前は欠陥がいくつかに分類されており、軽微な欠陥があっても規定以内ならば合格できました。しかし、2017年度から欠陥の分類が撤廃され、欠陥があった場合はすべて不合格となります。試験の難化が予想されますので、しっかりと勉強をしてから受験しましょう。

なお、現在試験を主催している電気技術者試験センターの該当ページで、欠陥の判断基準等について公開しています。必ず確認しておきましょう。

技能試験に必要な工具

試験を主催する電気技術者試験センターでは、試験案内で以下の工具を会場に持参するように指定しています。

  • ペンチ
  • ドライバー(プラス・マイナス)
  • ナイフ(電工ナイフ)
  • スケール(メジャー)
  • ウォータポンププライヤー
  • リングスリーブ用圧着工具

なお、リングスリーブ用圧着工具は、JIS C 9711:1982・1990・1997適合品であることが必要です。電工ナイフは慣れていないと使いにくいのですが、カッターナイフの使用は禁止されていますので、用意しておきましょう。

指定工具ではありませんが、あると便利なのがケーブルストリッパー(VA線ストリッパー・VVF線ストリッパー)です。これは、VA線やVVF線を切断したり外装被覆をむいたりする道具で、電工ナイフを使うよりも簡単できれいに処理を行えます。

技能試験には禁止されている工具以外、持ち込みは自由です。ですから、指定されている工具以外にも必要だと判断したものは持っていきましょう。電気工事士試験の体験記ブログなどでは、技能試験に使用すると便利な工具が紹介されています。参考にしてください。

工具の購入方法

技能試験に必要な工具は、インターネットショップでセットが販売されています。価格は1万円前後なので、道具が全くないという方におすすめです。「電気工事士の試験用」と明記されていますので、迷うことはありません。もちろん、電気工事の仕事にも活用できます。

このほかには、

  • ホームセンターやインターネットショップなどで、必要な工具だけを購入する
  • ヤフーオークションなどで中古品を購入する
  • 自宅にある工具を使用する

などの方法があります。中古品はあまり出回っていないので、新品を購入した方が手間がかかりません。また、自宅にあるものはさびていたり刃などが欠けていたりする場合もありますので、よく確認しましょう。

工具を購入する際の注意点

電気工事士の技能試験で使用する工具の中には、百円ショップなどでも手に入るものもあります。しかし、安価なものは作りが甘かったり、使いにくかったりするものも多いのです。また、同じように見える工具でも電気工事士が使用するプロ仕様のものは、使い心地がちがいます。ですから、多少費用がかかっても、電気工事士が使用するものや技能試験用と明記されているものを使用しましょう。

なお、リングスリーブ用圧着工具のようにJIS規格に適用しているものなどの指定がある場合は、必ず従ってください。リングスリーブ用圧着工具の場合は、グリップが黄色いものを購入すれば間違いありません。

工具は使い慣れておこう

工具は、使っているうちに手になじんできます。本番でいきなり新品を使用するのではなく、練習から使って慣らしておきましょう。なお、試験会場では狭い場所で作業をする必要があります。ですから、練習では小さめの机の上で作業をしてみるなど、狭い場所での作業に慣れておくといいですね。

03. 技能試験
合格のコツ

前述のとおり、2017年度の試験から技能試験の採点基準が見直されました。そのため、ミスが1つもないことが合格の条件です。また、電気工事士の試験では事前に予想問題が13公開され、そのうち1つが本番で出題されます。そのため、問題の予想がつきやすいので、学科試験に合格したらすぐに勉強を開始しましょう。

無資格無経験で第二種電気工事士の試験にのぞむ場合は、まず工具の使い方や、電気工作物の作成に必要な技術を身に着けるのがおすすめです。技能試験対策の参考書も販売されていますが、絵や写真では理解しにくいこともあります。この場合は、通信教材を利用しましょう。制作過程を映像に収めたDVDなどが教材でついてきますので、絵や写真よりも理解しやすいと思います。

技能試験の練習用教材も、インターネットショップで購入可能です。参考書で有名なオーム社でも練習用教材のセットが販売されていますので、参考書と共に購入してもいいでしょう。

04. 電気工事士の工具に
対するよくある質問

Q.技能試験で工具を忘れてしまった場合は、どうすればいいですか?
A.救済措置はありません。絶対に忘れないようにしてください。

Q.工具を借りて試験にのぞんでも大丈夫ですか?
A.かまいませんが、資格を活用して仕事をする場合は工具が必要になります。購入しましょう。

Q.試験会場に持ちこめない工具をもってきた場合は、どうすればよいですか?
A.会場によって対処が異なりますので、試験監督に相談してください。

Q.工具に名前を書いておいたほうがよいでしょうか?
A.ほかの人のものと間違える可能性は低いのですが、必要と思ったら書いておきましょう。

Q.ぶっつけ本番で試験にのぞんでも、合格はできませんか?
A.受験生のほとんどが実務経験者の第一種の試験でも、ぶっつけ本番では合格が難しいでしょう。必ず勉強してからのぞんでください。

05. 電気工事士の工具
まとめ

いかがでしたか? 今回は、電気工事士の技能試験に必要な工具について解説しました。第二種を受験する場合は、セットを購入しておくと便利です。また、個別に工具を購入する場合は、指定工具の型番のものを購入しましょう。ドライバーなどはたくさんの種類があるので、サイズが合わないと試験に使えません。注意してください。

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