石油会社の就職に役立つ資格

石油会社の就職に
役立つ資格とは?
必要なスキルを身につけよう!

石油は私たちの生活に必要不可欠な存在です。生活を支えている石油を輸入して、多くの人々に供給している会社が「石油会社」となります。石油会社でも、元売り会社・開発会社などさまざまな種類があることをご存じでしょうか。石油会社に就職したい方は、基礎知識だけでなく、就職に役立つ資格を取得したほうが有利です。そこで、本記事では、石油会社の特徴・仕事内容・就職に役立つ「危険物取扱者」などについて説明します。

この記事を読むことで、石油会社へ就職するためのコツや資格が分かります。就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

01. 01. 石油会社の基礎知識

順調に就職するためには、石油会社の基礎知識を身につけることが大切です。それでは、早速、仕事内容・魅力などについてチェックしていきましょう。

1-1.石油会社とは

ガソリン・火力発電の燃料・石油などを輸入・精製・販売を行っている会社が「石油会社」です。私たちの生活に必要不可欠なエネルギー源を扱っています。日本において石油などのエネルギー源は貴重なものであり、約99.7%の石油が輸入に頼っている状態です。石油会社は海外から輸入した原油をタンカーで製油所などへ運び、軽油・重油といった石油製品へ精製します。

1-2.石油会社の種類

一般的に石油会社と呼ばれているのが、原油の輸入から精製・生産・製品販売などを一貫して行う「石油元売り会社」です。日本の主な石油元売り会社は、コスモ石油・キグナス石油・太陽石油・出光興産・JXTGエネルギー・昭和シェル石油などがあります。
そして、もう1つの種類が、石油開発会社です。開発会社は、石油・天然ガスの採掘・生産を行っています。ほかにも、石油製品の製造を行う「石油精製会社」、輸送を行う「石油輸送会社」、小売りを行う「石油販売会社」とさまざまです。

1-3.仕事内容・職種について

石油会社の主な仕事は、世界各国から原油を輸入し、輸送・精製・販売を一貫して行うことです。事業領域が幅広いため、かかわる人の数・仕事内容もさまざまあります。以下の職種に大きく分かれるでしょう。

  • 技術系:石油精製・製造のエンジニア、技術営業、研究職
  • 販売・管理系:営業、人事、経理・財務、情報システム、法務など

1-4.魅力について

石油会社で働く大きな魅力は、多くの人の生活を支えることができる点です。生活に必要不可欠な石油を提供するので、とてもやりがいのある仕事だといえるでしょう。また、日本全国だけでなく、世界各国まで幅広いフィールドで働くことができます。海外赴任のチャンスをつかむことができ、ビジネスマンとしてスキルアップできるでしょう。

1-5.デメリットについて

地球にある原油は限りがあります。有限な地下資源で、偏在していることもあり、政情に影響されやすい点がデメリットです。また、流出事故が起きた場合は、深刻な環境汚染につながります。石油タンカーが座礁して、原油が流出した事故も何度かありました。事故が起きないように、石油会社は徹底的に管理しなければなりません。

1-6.最近の傾向

石油業界は、原油輸入の依存率の高さが特徴的です。日本は石油資源を持っていないため、海外からの原油輸入に頼っています。特に、中東地域への依存率が高く、情勢・状況が悪化すれば石油業界は大打撃を受けやすいのです。そのため、最近では、新たなエネルギー分野への進出が注目されています。太陽エネルギー・バイオ燃料など、原油に変わる再生可能エネルギー事業を強化する会社も増えてきているようです。

02. 02. 石油会社の就職について

では、石油会社の就職事情について説明しましょう。

2-1.主な就職先

主な就職先は、原油の輸入から精製・販売までを一貫して行っている「石油元売り会社」になるでしょう。石油開発会社・石油製造会社などに就職することもできますが、ほとんどは石油元売り会社です。石油業界大手3社は、「JXTGホールディングス」「出光興産」「コスモエネルギーホールディングス」となります。

2-2.就職率・求人について

石油業界は市場規模の大きさが特徴ともいわれています。ほかの業界と比較すると、かなり大きな市場となっており、全業界の中でもトップを争うほどです。市場規模が大きい割に、労働者数は標準的な人数となっています。そのため、新卒採用だけでなく、転職者を対象とした中途採用も活発に行われているのです。

2-3.年収について

大手石油会社の平均年収は、約800万~900万円前後です。一般的なサラリーマンの年収は400万円なので、かなり高めといえるでしょう。20代後半では年収500万円が平均ですが、大手では40代になると1,000万円以上になる人もいます。大手の石油会社ほど福利厚生・諸手当も充実しているため、良い待遇で働くことができるでしょう。

2-4.現状と将来性

定期的に求人が出されているなど、就職に関しては問題がありません。しかし、原油は限りある資源なので、今のうちに代わりとなる新しいエネルギーを獲得できるかどうかが大きなポイントとなります。なぜなら、今後は、人口減少・世界情勢の変化・エネルギーの多様化などにより、業界規模は縮小していくと考えられているからです。すぐに縮小するとは限りませんが、業界全体は少しずつ下降傾向にあります。

03. 03. 石油会社への就職~必要なスキルなど

石油会社への就職に役立つスキル・適正、資格、就職の条件について説明します。

3-1.スキル・適正について

世界にフィールドを広げる石油業界は、英語をマスターしておいたほうがさまざまな現場で活躍できるでしょう。特に、営業職は世界各国を訪れる機会が多いため、世界共通言語の英語が必要となります。ただし、石油業界で働きたいという気持ちが最も大切だといえるでしょう。また、役職によって必要なスキル・経験が異なるので要注意です。詳しくは、【3-3.就職の条件】で説明します。

3-2.役立つ資格とは

中途採用・キャリア採用では、即戦力が重視されます。そのため、募集職種に関連する実務経験・特別な資格が求められるケースが多いでしょう。たとえば、エンジニア系の職種は「危険物取扱者」「高圧ガス製造保安責任者」などの資格が必要となるところもあります。どの職種がどの程度のスキルを求めているのか、会社によって異なるので募集概要をチェックしておきましょう。

3-3.就職の条件

基本的に、新卒採用の場合は特別な資格や条件は求められません。けれども、先ほども説明したとおり、中途採用・キャリア採用の場合は条件が決められているケースが増えています。特に、キャリア採用は、英語力・英語関連の資格が必要となるでしょう。また、実際に石油関連の仕事をしていたのかなど、実務経験も問われる可能性があります。

04. 04. 石油会社への就職~危険物取扱者について

エンジニア系で働きたい方は、危険物取扱者の資格が必要となる可能性があります。では、危険物取扱者とはどのような資格なのでしょうか。

4-1.資格概要・種類

危険物取扱者とは、消防法で規定する危険物の取り扱い・定期点検・保安の監督を行うために必要な資格です。一定数量以上の危険物を貯蔵し、取り扱っている化学工場・ガソリンスタンド・石油貯蔵タンクなどの施設では、危険物取扱者を置かなければなりません。また、危険物取扱者は、扱える危険物の種類によって3つの資格があります。

  • 甲種:すべての危険物
  • 乙種:指定の類の危険物(第1類~第6類)
  • 丙種(へいしゅ):特定の危険物(灯油・ガソリン・軽油・重油など)

4-2.資格取得のメリット

危険物取扱者の資格を取得すれば、その資格に含まれている危険物の取り扱いができます。危険物の取り扱い・保管・管理は、必ず有資格者が行わなければなりません。そのため、危険物を扱っている施設では重宝される資格といえるでしょう。就職・転職に役立つのはもちろんのこと、資格手当など給与面においてもメリットが生まれます。

4-3.難易度・合格率

甲種は難しく、乙種・丙種はやや易しい程度といわれています。合格率は、甲種が約34%、丙種が約50%、乙種が約65%です。しかし、乙4種に関しては約29%と低くなっています。これは、受験生が多く、試験に落ちては何度も受けている人が多いからという理由があるのです。決して、難しい内容ではありませんが、地道な勉強が必要となります。

05. 05. 危険物取扱者の試験について

それでは、危険物取扱者の試験について具体的にチェックしていきましょう。

5-1.受験資格

乙種・丙種に受験資格はありませんので、年齢・性別問わずに多くの人が受験できます。しかし、甲種は受験資格が定められているので注意が必要です。甲種の受験資格は以下のとおりとなります。

  • 大学などにおいて化学に関する学科などを修めて卒業した者
  • 大学などにおいて化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
  • 乙種危険物取扱者免状を有する者
  • 修士・博士の学位を有する者

5-2.試験概要

危険物取扱者の試験は、「一般財団法人消防試験研究センター」が実施しています。

5-2-1.日時・場所

試験日程は、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分かれています。全国各地で実施されており、具体的な試験日程は各地で異なるため、詳細は「消防試験研究センター」で確認してください。

5-2-2.受験料

受験料は、試験の種類によって異なります。

  • 甲種:5,000円
  • 乙種:3,400円
  • 丙種:2,700円

5-2-3.申し込み方法

申請方法は、願書の提出による「書面申請」と、公式サイトから申し込む「電子申請」があります。書面申請の場合は、必要な書類を当センターまたは各地のセンターに申請してください。必要書類を用意した上で窓口に提出するか、郵送する方法となります。電子申請は、受付期間内までにホームページから申請を済ませておきましょう。

5-4.試験内容

試験内容は、資格種類によって異なるため、以下をチェックしてください。

<甲種>

  • 危険物に関する法令:15問
  • 物理学および化学:10問
  • 危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法:20問

<乙種>

  • 危険物に関する法令:15問
  • 基礎的な物理学および基礎的な化学:10問
  • 危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法:10問

<丙種>

  • 危険物に関する法令:10問
  • 燃焼および消火に関する基礎知識:5問
  • 危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法:10問

5-5.注意点

願書に不備がある場合は、せっかく提出しても受付が認められません。そのため、願書を提出する前に、きちんと記入しているか、必要な書類がそろっているのか何度も確認しておきましょう。また、各種試験の締切日以降は、試験日・試験種類の変更ができません。間違いのないように注意してくださいね。

5-6.勉強法について

独学・スクール・通信講座など、さまざまな勉強法があります。どの勉強法が良いのか悩む場合は、ライフスタイルに合ったものを選んでください。たとえば、仕事と勉強の両立が難しい場合は、自分のペースで勉強できる通信講座がおすすめです。時間に余裕があれば、独学でも良いでしょう。毎日コツコツと勉強し続けることが、大切なポイントとなります。

06. 06. 石油会社に関してよくある質問

石油会社に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.学科・学部で職種が異なるのは本当か?
A.技術系は、理工系学部・学科の卒業者だけを対象として試験が実施されています。専門知識を生かす化学・機械・電気・金属関連は、理工系になるでしょう。一方、営業・マーケティング・調達・人事・財務などの事務系は、全学部全学科が対象となります。

Q.学歴は就職に影響するのか?
A.学歴がすべてではありませんが、大手石油会社に就職する人は一流といわれる国公立大学出身者が多いのは事実です。大手になるほど、どうしても学歴の高い人が採用されやすい傾向があります。

Q.石油会社に向いている人とは?
A.エネルギー事業に興味がある・海外に活躍の場を広げたい・人の暮らしを支えたいという人に向いています。特に、エネルギー業界を取り巻く環境は著しく変化を遂げているため、新しいエネルギーに興味がある人はやりがいのある仕事になるでしょう。

Q.転職・海外赴任がある職種とは?
A.総合職は、各地へ転勤の可能性が高めです。絶対に転勤になるとは限りませんが、各地の研究所・製油所で勤務することもあるでしょう。また、技術系職種は、海外へ派遣されることもあります。

Q.危険物取扱者の合格基準が知りたい
A.甲種・乙種・丙種ともに、試験科目ごとの正解率が60%以上です。科目1つでも60%以下になると、不合格になります。

07. 07. まとめ

いかがでしたか? 石油会社は、私たちの生活に必要な原油を輸入し、精製・販売するまですべての作業を担っている「石油元売り会社」のことです。現在の日本は、ほとんどの石油を輸入に頼っています。石油に変わる新エネルギーを模索することに力を入れている会社が多く、石油業界は新たな転機を迎えているといえるでしょう。生活に必要なエネルギーを供給する仕事は、とてもやりがいのある内容です。就職に役立つ資格を取得して、石油会社で人の役に立つ仕事を行いましょう。

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