ビルメンから転職する際、有利な資格とは? 転職時の注意点やコツ

シェアする

「ビルメンから転職したいけれど、どの業種に就こうか迷っている」など、ビルメンからの転職で悩んでいる方は多いでしょう。2020年の東京オリンピックに向けて建築業界が活性化している中、ビルメンテナンスを行う仕事の需要が高まりつつあります。ビルメンでの経験は、さまざまな職場で役立てることができるのです。

そこで、本記事では、ビルメンからの転職について解説します。

  1. ビルメンから他業界への転職は難しい?
  2. ビルメンからの転職が有利なケースは?
  3. ビルメンからの転職先にはどんなものがある?
  4. ビルメンからの転職を有利にする資格
  5. ビルメンからの転職に関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルメンからの転職を成功させるポイントが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.ビルメンから他業界への転職は難しい?

ビルメンから他業界への転職は難しいのでしょうか。ここでは、ビルメンの転職事情について解説します。

1-1.ビルメンの問題点は給料の低さ

仕事が楽と言われているビルメンですが、そこから転職を考える人もいるのが現状です。ビルメンとして働いていた人たちが転職を考えるきっかけになっているのは、給料の低さが大きな原因となります。今まで働いていた職場よりも給料の低さに不安になり、今後の生活が成り立っていくのかという焦りでいっぱいになってしまうのでしょう。無資格未経験の状態でビルメンになると、平均年収は約250万円~と一般的なサラリーマンの平均年収400万円よりも収入はかなり低めです。有資格で未経験だと約270万~300万円、有資格で経験者だと約300万~500万円になるでしょう。つまり、ビルメンの収入は資格の有無と経験年数で大きく異なるのです。

1-2.独立系から系列系の会社に移りたい

ビルメンの転職理由の中には、独立系の会社から系列系の会社へ転職したいという理由があります。ビルメンの勤め先はさまざまですが、種類を大きく分かれると独立系と系列系の2種類です。独立系は親会社を持たない1つの会社としてビル管理を専門にやっている会社ですが、系列系は大手企業のグループ会社や子会社のビルメン会社となります。比較的給料が高めで福利厚生がしっかりしている、大手会社の子会社という安心感がある系列系が人気です。業務は多岐にわたりますが、給料が高めで将来性がある系列系に転職を目指す方は増えています。

1-3.ビルメンの知識を活かせる転職先は多い

ビルを快適に利用するための維持管理を行うのがビルメンです。主な仕事内容は電気や空調設備などの日常管理や保守点検・不具合のある設備の修繕などがメインとなります。仕事が幅広いからこそ、ビルメンの知識を活かせる転職先は多いのです。後ほど、【3.ビルメンからの転職先にはどんなものがある?】で詳しく説明しますが、ビルのマネジメント業務から施工管理・テナント移転などさまざまな転職先があります。

1-4.資格を取得すれば高収入も夢ではない

ビルメンは底辺の仕事だと言われていますが、資格を取得すれば高収入が期待できる職場への転職も夢ではありません。一般的に、ビルメンは無資格未経験者でもなることができますが、資格を取得したほうが仕事の幅が広がります。資格を取得し幅広い仕事の経験を積むほど、より良い転職先を見つけ就職しやすくなるのです。ビルメンからの転職を検討している方は、転職に有利な資格の取得を目指しましょう。

2.ビルメンからの転職が有利なケースは?

では、ビルメンからの転職が有利になるのは、どのようなケースなのでしょうか。

2-1.役立つ資格をたくさん持っている

前述したように、ビルメンに役立つ資格をたくさん持っている人ほど転職が有利になります。もちろん、無資格者でも転職はできますが、求人を見ると分かるように有資格者の募集が目立つからです。多くの会社は、即戦力となる人物を採用する傾向にあるため、無資格者よりも有資格者のほうを優先的に取り入れようとします。特に、業界で役立つ資格や上位資格を取得している人はその業界の会社で重宝されるでしょう。目指す業界があれば、無資格者の段階で地道に経験を積みながら資格を取得するのもアリですが、転職でより良い職場に就職したい方は事前に資格を取得しておいたほうが効率的です。

2-2.経験を長く積んでいる

ビルメンとしての経験を長く積んでいる人は、転職に有利な傾向があります。特に、ビルメンなどのビルメンテナンスを行う業界は、経験が給料に反映するほど大きな要素になるのです。仕事内容が多岐にわたるビルメンは、経験が自分の力を示す要素にもなります。会社にとっては経験を長く積んでいる人=実績や即戦力があると捉えるため、数年しか仕事をしていない人よりも10年以上働き続けている人のほうを選ぶ可能性が高いと言えるでしょう。

2-3.ビルメンから転職するメリットは?

ここでは、ビルメンから転職する主なメリットを解説します。

2-3-1.スキルアップが期待できる

ビルメンから転職をする大きなメリットは、スキルアップが期待できることです。転職を考える理由は人それぞれだと思いますが、中には、自分の腕を磨きたい・力を試したいという理由で行動を起こす方もいるでしょう。ビルメン以外の業界で自分の力を試したい方にとっては、良いチャレンジになります。今の職場よりもレベルが高いところでスキルアップしたい方は、「どのような働き方をしたいのか」をハッキリと明確にした上で転職先を選ぶのが大切なポイントです。

2-3-2.職場環境を変えることができる

転職のメリットは、何よりも今の職場から環境を変えることができる点です。仕事がキツい・給料が安すぎる・ほかの仕事がしたいなど、人それぞれ思い悩む要素があるでしょう。自分で何とかできればいいのですが、職場環境はなかなか思うように改善できない傾向があります。ストレスがかかったまま仕事をすると体にも負担がかかるため、思いきって職場環境を変えるといいでしょう。ただし、自分にとって理想の職場環境を見つけるためには、やはり資格が必要です。後ほど、【4.ビルメンからの転職を有利にする資格】で詳しく説明します。

3.ビルメンからの転職先にはどんなものがある?

では、ビルメンからの転職先にはどのような職業・業種があるのでしょうか。

3-1.ビルや不動産などのマネジメント会社

ビルメンはビルのメンテナンスを行うのが主な仕事なので、最も似ている業種となるのがビルオーナーや自社物件の不動産賃貸仲介・管理を行うマネジメント会社です。ビルのマネジメント業務は、ほとんどが委託となります。テナントへの定時連絡・入居予定企業との打ち合わせ・工事の段取り作業など、ビルのマネジメント業務を引き受けている会社はビルメンとしての経験者を優遇しているところが多いでしょう。たとえば、三井不動産ビルマネジメントなど大手企業もあります。

3-2.企業専門のテナント移転

ビルにはたくさんのテナントが入っていますが、企業専門のお引っ越し屋となるテナント移転もビルメンからの転職先に最適な業種です。ビルメンが管理している建物にテナントが入居する場合、テナント発注業者を取り纏めるために現場管理を行います。ビルメンと仕事が似ているので慣れるまで時間はかかりません。けれども、移転は企業が休みの日に行われることが多いため、土日祝日が仕事になる可能性があります。代表的な企業は日本運通・コクヨ・三井デザインテックなどです。

3-3.安定した職に就きたいなら地方公務員がおすすめ

将来性が不安で安定した職に就きたい方は、地方公務員の学校の用務員がおすすめです。小学校や中学校に在籍している学校の用務員は、ビルメンと仕事内容が似ているところがあります。学校の建物や道具を管理しながら子どもたちと触れ合えるので、子ども好きには最適です。また、学校の公務員は地方公務員になるため、給料アップや将来性は間違いないでしょう。

3-4.そのほかにもさまざまな職場に就ける

紹介した職業以外にも、以下のような職場で働くことができます。

  • 電気保安協会
  • 施工管理
  • 鉄道会社

電気主任技術者の資格を取得している場合、実務経験が3年以上ある方なら電気保安協会への転職が検討できるでしょう。求人数は少なめですが、財団法人に務めることになるので休日が確保できます。現場監督となる施工管理もビルメンの転職先に選ばれることが多いでしょう。また、自動改札・空調・ホームドアなどのメンテナンスを行う鉄道会社は、ビルメン経験者が歓迎されています。

4.ビルメンからの転職を有利にする資格

では、ビルメンからの転職を有利にする資格は、どのようなものがあるのでしょうか。

4-1.ビルメンの3種の神器

転職に有利になると言われているのが、電験三種・エネルギー管理士・ビル管理士のビルメン三種の神器です。ビルメンに役立つ資格の中でも上位資格と言われているため、取得すればさまざまな職場で活用できるでしょう。この中でも、特に取得してほしいのが電験三種(三種電気主任技術者)です。電気主任技術者は、ビル・商業施設・工場など業務用電気工作物を設置している場所に必ず選任しなければならない専門技術者となります。建築物が大型化してきている現代、電気主任技術者のニーズが増えるでしょう。

4-2.最低でも取得しておきたいビルメン4点セット

ビルメンとして働き、その後に転職を考えているのなら最低でも取得しておきたい資格がビルメン4点セットです。ビルメン4点セットは、第二種電気工事士・危険物乙種第4類・二級ボイラー技士・第三種冷凍機械責任者となります。幅広い仕事が求められるビルメンだからこそ、さまざまな種類の中でもこの4つの資格は必要です。ビルメンや設備管理業務の基本となる資格なので、持っておけばさまざまな分野で活用できるでしょう。

4-3.自分の生活に合った勉強法を見つける

資格を取得したい方は、試験に合格するために勉強を始めなければなりません。ほとんどの方が仕事と両立しながら勉強を続けています。仕事と勉強の両立は思っている以上に困難かもしれませんが、ポイントは自分の生活に合った勉強法を見つけることです。毎日忙しくてなかなか勉強時間が作れない方は、すき間時間を勉強に充てることができる通信講座をおすすめします。

5.ビルメンからの転職に関してよくある質問

ビルメンからの転職に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.自分に合った転職先を見つけるコツは?
A.どんな職場で働きたいのか、何を重視するのかによって理想の職場が異なります。たとえば、家族と一緒に過ごす時間が欲しい方は休みの日が必ずもらえる職場がいいでしょう。逆に、がっつり働いて稼ぎたい方は残業や休日出勤など手取りが多い職場が合っていると言えます。まずは、自分がどんな職場で働きたいのか考えることが大切です。

Q.仕事が忙しくて転職先が思うように見つけられないときの対処法は?
A.転職サービスを利用するといいでしょう。インターネット上では、登録すれば気軽に利用できる転職サイトが多数存在しています。どの転職サイトを利用すればいいのか分からない方は、複数のサイトを比較してみてください。なるべく、ビルメンに関係している求人が多く、スタッフの対応がスピーディーなところがいいでしょう。

Q.どのくらい経験を積んだほうがより良い転職先が見つかりやすくなるの?
A.経験をたくさん積んでいたほうがより有利な状況になります。たとえば、ビルメンの経験数が3~5年の人よりも、10年以上経験がある人のほうを大手企業は採用することになるでしょう。より良い職場ほど長年のベテランが安定を求めるために転職する傾向があります。

Q.ビルメン4点セットの中で1番に取得すべき資格は?
A.最初に取得すべき資格は、第二種電気工事士です。電気工事士は電気工事ができる唯一の資格となります。この資格を取得しておけば、電気設備の工事を行うことができるので重宝されるのです。第二種電気工事士の次に、第三種冷凍機械責任者→二級ボイラー技士→危険物取扱者の順で取得を目指すといいでしょう。

Q.50代でも転職できるの?
A.転職できますが、無資格者未経験の場合は難しい傾向があります。ある程度、ビルメンとしての経験があり、上位資格を取得しているなら大企業への転職も望みがあるでしょう。ビルメンなどの仕事は、定年退職する60~70代の人が現役なケースも多いのです。

まとめ

ビルメンから転職する場合、持っている資格を活かしてさまざまな仕事に就くことができます。たとえば、電気主任技術者の資格を持っているなら電気保安協会などに就職できるでしょう。鉄道会社・学校の用務員など、ビルメンの経験が役立つ職場はほかにもあります。より良い職場に就職するためには、上位の資格を取得しておいたほうがいいでしょう。中には、転職を繰り返し、上位のビルメンにステップアップする方もいます。この機会に、自分が目指したい場所を考えてみると良いかもしれませんね。

そのカテゴリーで訪れる価値のある場所
遠回りしてでも訪れる価値のある場所
そのために旅行する価値のある場所