消防設備士試験のコツと資格取得のメリットを徹底解説!

消防設備士試験のコツは?
消防設備士の仕事内容や
資格取得のメリットを解説!

ビルや建築物の火災や被害の拡大を防ぐためには、適切な消防設備の整備が必要不可欠です。火災の被害は大きく、人命にかかわることですから、普段からきちんとした対策を行うことになります。消防設備の整備は、消防設備士の職務です。今回は、消防設備士を目指す人のために、資格取得に必要な知識や勉強法のコツまで徹底的に解説します。

この記事を読むことで、消防設備士試験に合格するために必要なことが身に付きます。また、試験に向けて何をするべきか深く理解できることでしょう。確実に合格するためにも、有益な情報が満載ですからぜひ読んでみてください。

01. 消防設備士
の定義

最初に、消防設備士の定義を学びましょう。歴史や職務、選任義務について解説します。

消防設備士の歴史について

消防設備士の制度は、1965年4月に開始しました。当時は、大きなビル火災が多発し、消防設備の設置や管理に大きな関心が集まっていた時期でもあります。そのため、消防設備士制度を設け、安全・確実に消防設備を設置・管理することに力を入れたのです。消防設備士の活躍のおかげで、今では大規模なビル火災を最小限に防ぐことができています。

消防設備士の職務は?

消防設備士の職務は、消防設備の整備や点検・消防設備の工事(甲種のみ)となります。消防設備の整備・点検を常に行うことで、災害を防ぐという重大な職務があるのです。また、甲種に関しては消防設備の工事も行うことができます。いずれにしても、消防設備の整備や点検で災害を未然に防ぐことが重要な職務です。

消防設備士の選任義務について

消防設備士に、選任義務はありません。しかし消防法第17条の3の3と第17条の5によって、消防用設備の工事と整備は消防設備士が行うことを義務付けています。つまり、選任義務として明記が無くても、消防設備の取り扱いに関しては消防設備士に任せる必要があるのです。消防設備士の資格を持っていない人が消防設備を取り扱うことは、法律で禁止されているので注意しましょう。

消防設備士の種類について

消防設備士の種類は、以下となります。

  • 甲種消防設備士:第1類~第5類、および特類
  • 乙種消防設備士:第1類~第7類

甲種・乙種ともに免状を受けた区分の消防設備のみの取り扱いが可能です。甲種は、消防用設備の整備・点検のほかに工事もできますが、乙種は整備・点検のみとなります。区分については、以下を参考にしてください。

  • 第1類:屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備・屋外消火栓設備
  • 第2類:泡消火設備
  • 第3類:不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備
  • 第4類:自動火災報知設備・ガス漏(も)れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備
  • 第5類:金属製避難はしご・救助袋・緩降機(かんこうき)
  • 第6類:消火器(乙種のみ)
  • 第7類:漏電火災警報器(乙種のみ)
  • 特類:特殊消防用設備等(特類のみ)

消防設備士の
試験について

では、消防設備士の試験について詳しく解説します。確実に合格するためにも、試験に関する知識を頭に入れておきましょう。

消防設備士の受験資格について

消防設備士乙種は、受験資格がないため誰でも受験ができます。未経験者は乙種からの受験を考えましょう。
なお、甲種には以下のような受験資格が必要です。

  • 大学・短期大学・高等専門学校で機械・電気・工業化学・土木もしくは建築に関する学科・課程を修了し卒業した者
  • 乙種消防設備士免状の交付を受けた後に2年以上の実務経験を有する者
  • 電気工事士免状の交付を受けた者
  • 建築士法による一級建築士もしくは二級建築士

甲種を目指す人は、自分が受験資格を満たしているか確認しておきましょう。

消防設備士の試験概要を確認しよう

  • 申し込み期間:目安として試験日の1か月半から1か月前まで
  • 試験日:1か月に1回以上(首都圏)・2か月から3か月に1回以上(そのほかの地域)
  • 検定料:5,000円(甲種)・3,400円(乙種)
  • 試験地:全国47都道府県の一般財団法人消防試験研究センター

なお、消防設備士の試験概要についてより詳しいことは下記を参考にしてください。

一般財団法人消防試験研究センターの消防設備士試験受験案内ページ

消防設備士の受験者数と合格率について

平成28年12月受験のデータでは、甲種の受験者数は4,523人で乙種が4,123人で、合格者数は甲種が1,411人で乙種が1,685人でした。合格率は、以下のとおりです。

  • 甲種:31.2%
  • 乙種:40.9%

消防設備士の合格基準や難易度について

消防設備士の合格基準は、筆記試験で科目ごとに40%以上かつ全体の出題数の60%以上の得点をし、さらに実技試験で60%以上の成績を得た場合に合格となります。いずれかの基準を満たしていない場合は、不合格です。難易度は、高めと考えていいでしょう。しかし、きちんとした対策を行えば十分に合格を狙えます。

消防設備士の試験内容

消防設備士の試験内容に関して、甲種・乙種のそれぞれで確認しておきましょう。

甲種消防設備士の試験内容

  • 筆記試験(特類):合計45問(事設備対象設備などの構造・機能・工事・設備15問、火災および防火15問・消防関係法令15問)
  • 筆記試験(第1類~第5類):合計45問(消防関係法令15問、基礎的知識10問、消防用設備などの構造・機能・工事・整備20問)
  • 実技試験(第1類~第5類):合計7問(鑑別など5問、製図2問)

甲種の筆記試験は、マークシート方式(4択)で実技試験は記述式です。特類には実技試験がなく、筆記試験だけとなります。

乙種消防設備士の試験内容

  • 筆記試験:合計30問(消防関係法令10問、基礎的知識5問、構造・機能・整備15問)
  • 実技試験:5問(鑑別など5問)
  • 乙種の筆記試験はマークシート方式(4択)で、実技試験は記述式です。

消防設備士試験の問い合わせ先

消防設備士試験の問い合わせ先は、一般財団法人消防試験研究センターです。不明な点は、早めに問い合わせをしておきましょう。なお、実際に問い合わせる前には「よくある質問」の内容も確認して重複しないように注意してください。

03. 消防設備士を
取得するメリット

では、消防設備士を取得するメリットについて考えてみましょう。キャリアアップや資格手当など、たくさんのメリットがあります。

キャリアアップに効果的

消防設備士は、消防設備の設置に関する専門知識を身に付けた証拠となります。そのため、キャリアアップに効果的です。社内でも仕事の幅が広がるため、昇進や昇給にも有利なるでしょう。また、資格取得をしたことによって業務に前向きな人物との評価が上がります。いずれにしても、キャリアアップに強力な後押しとなるのは間違いありません。

資格手当がもらえる

企業によっては、資格手当の支給があるでしょう。資格取得時に数万円の手当が出るところもあれば、毎月数千円の支給があるところなど、対応はまちまちです。勤務先の社内規定を確認してみましょう。

スキルの向上につながる

消防設備士資格の取得は、スキルの向上につながります。実務経験を積んだ人であっても、試験問題を解いてみると不正確な部分があるものです。資格試験を受け、自分の中の知識をまとめ、新たなものを吸収することで見えてくるものもあります。消防設備士の資格取得をすることは、重要な意味を持つのです。

消防設備士の資格を生かせる仕事は?

消防設備を取り扱う企業には、資格取得者の求人が多くあります。たとえば、以下のようなところですね。

  • 消防設備会社
  • ビル管理会社
  • ビルメンテナンス会社
  • 防災関連会社
  • 大手不動産会社

消防設備の取り扱いには消防設備士を置く必要があるため、需要は安定しています。

消防設備士の平均年収について

消防設備士の平均年収は、大体400万円から500万円程度です。大手企業になるほど、また、マネージャーなどの管理職業務が加わると年収は高くなります。なお、より年収アップを希望する場合は、甲種の取得を考えましょう。甲種の方が業務範囲が広がるだけでなく、大企業からの求人が多いため年収アップにつながります。

04. 消防設備士の
取得に掛かる費用・期間

資格取得の費用については、選択した学習方法で異なります。塾や学校に通って試験対策をする場合は、数十万円程度の費用が掛かることもあるのです。また、独学で市販のテキストや問題集だけで進める場合は、数千円程度の出費で収まります。消防設備士の取得に対しての予算を考えて、学習方法を選択してください。なお、資格取得のための準備期間として3か月程度は考えておきましょう。

05. 消防設備士の
受験対策について

消防設備士の受験対策について、それぞれの方法の特徴・メリット・デメリットを解説します。

過去問を利用

過去問に関しては、「過去に出題された問題」ページのほか、一般の参考書や問題集からも入手できます。

  • メリット:信頼度が高い・試験の傾向をつかむのに最適
  • デメリット:過去問だけでは十分な試験対策にはならない

5-2.塾や学校を利用

消防設備士を目指す人は多く存在するため、民間の資格学校や資格塾でも対策講座を開くことがあります。自宅から通いやすいところで実施しているときは、利用を検討するといいでしょう。大勢での学習が苦痛にならない人や、独学だと挫折が不安な人に向いています。

  • メリット:試験勉強のリズムができる・仲間たちから良い刺激を受ける
  • デメリット:費用が高い(数十万円必要なこともある)

5-3.通信教育を利用

通信教育は、塾や学校と独学のいいところ取りをした学習方法で、効率よく試験対策を進めることができます。費用も、塾や学校よりリーズナブルな点も魅力です。

  • メリット:効率よく試験対策ができる・塾や学校よりもコスパに優れている
  • デメリット:購入した時点で満足してしまう場合がある

独学で合格を目指す場合

消防設備士は、独学で合格を目指す人も多いものです。独学の場合は、市販のテキストや問題集・過去問などを入手して勉強をします。自分のペースで試験勉強を進めたい人や、忙しい人には独学が向いているでしょう。

  • メリット:マイペースで試験対策を進めることができる
  • デメリット:挫折しやすい・わからない問題を後回しにしがちになる

06. 消防設備士の
勉強方法・学習のポイント

消防設備士の学習方法・学習のポイントについて解説します。限りある時間を有効に使うためのヒントや学習のコツを学びましょう。

勉強時間を確保するアイデア

消防設備士に確実に合格したいのなら、試験日までにきちんと計画を立ててこつこつと勉強をすることが大切です。どんな試験でも、知識の積み重ねができている人が有利なのは当然と言えます。また、すき間時間を利用するのもおすすめです。普段、仕事で忙しい人は、通勤時間や帰宅後の数十分を試験対策に当てましょう。

消防設備士の学習のコツ

合格したいのなら、消防設備士試験に向けてできるだけ勉強時間を増やすことが大切です。しかし、単に長時間勉強すればいいというものではありません。まずは、過去問を活用して試験内容や形式に慣れておくことが大切です。また、問題集をできるだけ多く解くことで実践力を身に付けておきましょう。後半は総仕上げとして、本番の試験と同様の時間・条件で過去問を解いていくことをおすすめします。

07. 消防設備士の
参考書やテキストを紹介

消防設備士の参考書やテキストを紹介します。併せて、参考書や問題集の選び方や過去問・科目ごとの勉強法についても参考にしてください。

参考書の活用がカギを握る

消防設備士試験は、参考書の活用が合格のカギを握っています。自分に合った参考書を選び、活用することで実力を伸ばして合格に導いてくれるのです。特に独学で合格を目指す人は、参考書の活用が不可欠と言えます。自分に足りない知識や苦手分野の発見・克服に、大いに役立てましょう。

試験対策におすすめの問題集を紹介

消防設備士試験対策としておすすめの問題集を紹介します。いずれも評判のいいものです。

乙種第6類消防設備士試験(改訂版)
2016年に出た「乙種第6類消防設備士試験(改訂版)」は、試験に出やすい部分のポイントを押さえた参考書です。特に、勉強時間に制限があり、効率よく勉強する必要がある人におすすめします。

本試験によく出る!第4類消防設備士問題集(改訂新版)
2016年に出た「本試験によく出る!第4類消防設備士問題集(改訂新版)」は、実際の試験に類似した問題が出たとの評判が高い問題集です。問題をたくさん解いて、本番に備えたい人には最適な1冊と言えるでしょう。

消防設備士1類 超速マスター
2013年出版の「消防設備士1類 超速マスター」は、1類の合格を目指す人のバイブルとして評価が高い参考書です。基本から応用までカバーし、直前まで活用できる1冊としておすすめします。

参考書やテキストの選び方

消防設備士試験の参考書やテキストを選ぶときは、以下のポイントに沿って考えてみましょう。

  • 消防設備士の知識を補完できるか
  • 例題がたくさん解説されているか
  • 弱点分野の補強ができるか
  • 過去問の解説がしっかりしているか

1冊ですべてを満たす参考書が無いときは、2冊購入してもいいでしょう。参考書に求める条件に優先順位を付けて最も満足できるものを選んでください。

過去問題を徹底活用しよう

資格試験は、過去問の攻略が重要です。当然ながら、消防設備士試験でも過去問の攻略は必要不可欠なことだと認識しておきましょう。試験問題に慣れ、出題の傾向をつかむことができるため、効率よく対策ができます。なお、過去問も解いたままにせず、きちんと答え合わせをして間違った問題は正解できるようにしておいてください。解いただけで満足してしまうのはいけません。

科目ごとの勉強法について

科目ごとに効率よく勉強するためには、以下を参考にしてください。

  • 筆記試験:過去問や例題集を多く解いて試験形式に慣れておく
  • 実技試験:過去問や参考書を中心にシミュレーションを繰り返す

なお、不得意分野も後回しにせず、積極的に勉強することが大切です。

08. 消防設備士試験
合格までのスケジュール

消防設備士試験合格までのスケジュールを確認しておきましょう。特に、試験当日までは慌てずに過ごすことが大切です。

消防設備士合格までのスケジュールを立てよう

消防設備士試験に合格するためには、合格までのスケジュールをきちんと立てることが大切です。学習計画も大切ですが、申請書の取り寄せや申し込みなども確実に行うために早めに確認しておきましょう。

受験願書の請求

消防設備士試験を受けるには、受験願書の請求から始める必要があります。入手先については、下記を参考にしてください。

受験案内と受験願書は、上記の窓口で無料配布しています。

模試を受ける

民間の資格学校や塾では、本番に向けて模試を実施することがあります。模試の受験は、本番の出題予想を兼ねて行うものであり、実力を知るためにもいい機会です。タイミングよく模試の実施があるのなら、受けてみるといいでしょう。ただし、一般からの申し込みで模試を受けることができるとは限りません。塾や学校の受講・入学が条件になっている場合があるので確認しておきましょう。

試験会場の下見をしよう

試験当日は、余裕を持って出掛けることが大切です。特に、土地勘が無い地域での受験は現地までの所要時間に注意してください。また、大雨や台風・雪による影響も十分考えておく必要があります。試験前には、試験会場の下見をして自宅からの所要時間や交通手段の確認をしておきましょう。試験当日に慌てなくて済みます。

試験前日にやるべきことや心構え

試験前日には、体調を整えることに専念してください。いつまでも試験勉強をするよりは、早く寝て十分な睡眠を取った方がいい結果につながるものです。また、試験会場へ持っていくものや交通手段と時間の確認も改めて行っておきましょう。すべての準備が整ってから、目覚まし時計をセットして布団に入ってください。やるべきことをやってきた人なら、何も問題ありません。当日に実力を発揮するためにも、ぐっすり眠りましょう。

試験当日に気を付けること

試験当日には、何よりも落ち着きが大切です。試験に関するコツを確認して、万全の体勢で迎えましょう。

問題を解く順番

自分がわかる問題からどんどん解いていきましょう。簡単な問題は、確実に解いて得点源にしてください。なお、わからない問題は飛ばして最後に取り組むようにします。わからない問題に悩んで時間をロスすることが無いように気を付けましょう。時間配分に関しては、残りにすべての問題の見直しができるように早めの解答を心掛けてください。

マークシートの転記方法

消防設備試験は、筆記試験にマークシート方式を採用しています。マークシートは、ひとつずつ問題番号を確認しながら確実にマークして行きましょう。せっかく解答が合っているにもかかわらず、ひとつずつ解答欄がずれていては不合格になります。また、きちんとマークすることで機械が読み取れるのです。薄過ぎや、はみ出しが多いマークは機械読み取ることができずにエラーになることもあるので気を付けましょう。間違った部分は、消しゴムで丁寧に消しておいてください。

試験合格後について

試験後も、合否を忘れずに確認しましょう。合格発表の日程や方法、資格の更新などについて解説します。

合格発表の日程や方法

受験者は、試験結果通知書の送付によって合格を知ることができます。また。同時に一般財団法人消防試験研究センターのホームページでも合格を確認することが可能です。なお、ホームページでの発表は、試験結果通知書の送付から3日後程度が目安となります。試験結果通知書が届いてから、自分の番号をホームページで確認してみましょう。

資格の更新について

消防設備士は、資格取得後に免状の申請が必要です。免状の交付後、初回は2年以内、2回目以降は5年以内ごとに、都道府県知事が主催する規定の講習を受ける義務があります。なお、免状には「次回の写真書き換えの時期を示す年月日」が記してあるので確認してください。書き換えの時期が近くなったら、講習を受ける準備をしましょう。

09. 消防設備士や
試験に関するよくある質問

最後に、消防設備士や試験に関するよくある質問に回答します。それぞれ内容を確認して不安を無くしておきましょう。

Q.消防設備士に関連して取得しておくべき資格は?
A.たとえば、危険物取扱者の資格取得は消防設備士にとって仕事の幅を広めることになります。危険物取扱者の中でも、乙種4類を取得しておくと何かと便利でしょう。いずれの資格も、企業からは専門職として需要が高いものとなります。社内でのキャリアアップにつながるだけでなく、将来転職を考えたときにも有利になることは確実です。

Q.消防設備士は女性でも取得するメリットがありますか?
A.消防設備士は、現時点では男性が多く活躍している資格であることは事実です。しかし、受験資格に男女の性別は問いません。また、仕事内容に関しても女性だからできないということは無いのです。女性であっても、消防設備士の資格取得は将来のキャリアップに有効だと考えてください。今は、自分の可能性を信じて資格取得に励みましょう。

Q.居住地以外の試験地を希望することは可能ですか?
A.居住地以外の試験地でも、希望すれば受験は可能です。たとえば、2か月から3か月に1回程度実施の地域に住んでいる人が、毎月実施する東京での受験を希望することもできます。ただし、受験申請は受験希望地の一般財団法人消防試験研究センター各支部に申し込むことになるので気を付けましょう。なお、東京で受験希望の合は、中央試験センターへの申し込みとなります。

Q.独学で行き詰ったときにはどうすればいいですか?
A.試験対策を独学で行っている場合、さまざまな壁にぶつかります。中でも、わからない問題に出会ったときの対応が合否のわかれ道になるものです。わからない点は、その場で解決するようにしましょう。今は、インターネット検索で答えをみつけやすい時代です。まずは、調べてみましょう。どうしてもわからない問題は、職場の同僚や先輩に聞いてみたり参考書や問題集を徹底的に調べたりするなどの方法で解決してください。

Q.消防設備士の試験で科目免除などの制度はありますか?
A.以下の資格を持っている人は、受験の申し込みをするときに科目免除を申請しましょう。

  • 消防設備士のほかの類
  • 電気主任技術者
  • 技術士法に基づく技術士
  • 電気工事士
  • 消防団員として5年以上勤務しさらに消防学校で一定の教育を終了した者

なお、申請を忘れた場合は科目免除を受けることができないので注意してください。

10. 消防設備士試験
まとめ

消防設備士は、火災防止や被害の拡大を防ぐためにも重要な職務を持ちます。消防設備の専門家として、企業からの求人が絶えないのもひとつの証拠です。しかし、消防設備士になるためには、きちんと準備を進めて試験を受ける必要があります。確実に合格するために必要なことは、記事を読んで試験の概要や勉強のコツなどをマスターしてください。試験当日までにできることをすべてやっておけば、安心して受験できますよ。

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