電気工事士の
合格率について知りたい!
第二種は高いって本当?

電気工事士とは、文字どおり電気工事を行うことのできる資格です。電気工事はガス工事や水道工事などと異なり、必ず有資格者が工事を行わなければなりません。そのため、有資格者は建設会社やリフォーム会社・ビルメン(ビルメンテナンス)業界などいろいろなところから求人があります。社会人にも人気の資格であり、取得を目指す方も多いでしょう。

今回は、電気工事士の合格率について解説します。

この記事を読めば、資格取得のための勉強法もバッチリです。電気工事士の資格取得を目指す方は、ぜひ読んでみてくださいね。

01. 電気工事士の
基礎知識

はじめに、電気工事士の定義や資格取得の方法などを解説します。取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

電気工事士の定義

電気工事士とは、前述のとおり電気工事を行うことのできる資格です。電気工事は正しく行わないと感電事故や火災につながるため、有資格者でないと行うことはできません。

電気工事士には第一種と第⼆種があり、以下のように行える電気工事に差があります。

  • 第一種:第⼆種が行える電気工事・最大電力500kw以内の電気工事
  • 第⼆種:600V以下で受電する設備の電気工事

また、電気工事士の資格を取得して一定の実務経験があれば、非常用予備発電装置の電気工事を行える認定電気工事従事者や、ネオンサインなどの工事を行える特種電気工事資格者の資格を取得することができるのです。

電気工事士の資格取得方法

電気工事士の資格を取得するには、電気技術者試験センターが主催する試験を受けて合格する必要があります。第⼆種に限り、専門学校や大学・職業訓練校など経済産業省が認定した学校を所定の単位を収めて卒業しても取得できますので、学校に通って取得する方もいるでしょう。

電気工事士の試験は、第一種も第⼆種も受験資格は定められていません。年齢・性別・学歴・職歴に関係なく受験することができます。ただし、第一種の場合は試験に合格しても5年の実務経験(電気関係の大学や短大を卒業していれば3年)がなければ、免許が交付されません。そのため、無資格無経験の方が電気工事士の資格取得を目指す場合は、まず第⼆種から挑戦しましょう。

なお、試験に合格していれば、いつでも免許を各自治体の都道府県知事に申請しても大丈夫です。そのため、第一種の試験を受けて合格し、実務経験を積んでから改めて免状を交付してもらう方もいます。

資格取得のメリット

前述のとおり、電気工事士は電気工事を行う職場にはなくてはならないものです。そのため、建設会社やリフォーム会社・電気工事の会社だけでなく、家電量販店やビルメン(ビルメンテナンス業務)の会社からも、常に一定の求人があります。また、自分で電気工事の会社を起業することも可能です。

電気工事士の資格を取得すれば、転職の武器になります。電気工事士の給与は300万円~ですが、資格取得後に実務経験を積み、さらに資格を取得していけば給与もアップし、昇進ものぞめるでしょう。

また、第一種電気工事士の資格を取得すれば、自動的に電気工事施工管理技士の受験資格も得られます。

02. 電気工事士の
合格率について

この項では、電気工事士の試験内容や合格率などを解説します。どの程度の難易度なのでしょうか?

電気工事士の試験内容

電気工事士の試験内容は、第一種も第⼆種も学科試験と技能試験の2つです。

  • 学科試験:電気工事や電気にかんする法令・配線図などの択一式問題
  • 技能試験:実際に配線図を元に電気工作物を工具を使って作成する

試験内容は、このようになっています。学科試験に合格しなければ技能試験は受験することができません。

なお、技能試験にのみ不合格だった場合は、翌年に限って学科試験が免除されます。そして、電気主任技術者の資格を取得していれば学科試験がすべて免除になるので、覚えておきましょう。

電気工事士の合格率

平成18年度~26年度までの合格率の平均は、以下のようになっています。

  • 第一種:学科:42%・技能:66%・総合合格率:30%前後
  • 第⼆種:学科:60%・技能:70%・総合合格率:40%前後

これだけ見ると、国家試験の中では合格率が高いように思えるでしょう。しかし、試験が易しいというわけではありません。

合格するための条件など

電気工事士の試験は、学科試験が6割以上の得点で合格です。また、技能試験は2017年度より採点方法が変わりました。2016年度までは欠陥に複数の種類が存在しましたが、それが撤廃されて「欠陥」として統一されます。そして、欠陥が1つでもあれば不合格です。つまり、技能試験はミスをした時点で不合格になる厳しい試験になりました。

筆記試験に合格するコツ

筆記試験は、第一種第⼆種共に技能試験よりも合格率が低くなっています。ですから、難しそうに思えるかもしれませんが、基本的には必要事項を暗記できていれば問題ありません。計算問題も出題されますが、中学や高校の物理で電気を学んでいれば解ける内容です。
独学で勉強するならば、オーム社から刊行されている「すい~っと合格電気工事士筆記試験」などの参考書を読み、過去問題を5年間分ぐらい解いておきましょう。第⼆種の参考書にはマンガで描かれているものもあります。
また、通信教材もおすすめです。市販の参考書よりも作りが丁寧ですし、テキスト以外にもeラーニングやDVDで勉強ができるものもあります。

技能試験に合格するコツ

前述のとおり、技能試験は2017年度より採点方法が変更されました。ですから、ミスを絶対にしないことが合格の条件です。技能試験は、試験前に予想問題が13個出題され、そのうちの1つが本試験の問題になります。試験問題が事前にある程度分かる国家試験は、電気工事士の技能試験だけす。しかし、問題が分かっただけでは合格することはできません。

技能試験は、会場に自分の工具を持ちこんで試験を受けます。工具は、

  • ペンチ
  • ドライバー(マイナス・プラス)
  • ナイフ
  • スケール
  • ウォーターポンププライヤー
  • リングスリーブ用圧着工具

が必要です。インターネットショップなどでセットが販売されていますので、購入しましょう。

技能試験では

  • 配線図を作成する力
  • 工事に必要な材料を判断する力
  • 工事に必要な技術力

この3つが問われます。特に、第⼆種で全く経験がない状態から試験を受ける受験生は、工具の扱いを覚えて工作物を組み立てるのに必要な技術を身につけなければなりません。学科試験よりも難易度が高いと感じる方もいるでしょう。しかも、ミスが許されないので、何度も練習をくり返して試験にのぞむ必要があります。

技能試験の練習問題は、材料付きで販売されていますので、利用してみましょう。オーム社のホームページでもネット販売が行われています。また、通信教材の中には、電気工作物の作成過程を収めたDVDと練習用教材がセットになったものもありますので利用してみてもいいでしょう。

第一種の場合は、受験者のほとんどが実技経験者です。しかし、ミスなく電気工作物を作成することは難しいので、試験問題の予想がついていたとしても、必ず練習を積んでから試験にのぞみましょう。第一種の場合は、オーム社刊行の「技能試公表評問題の合格解答」が、参考書としておすすめです。

03. 電気工事士試験の
申し込み方法

電気工事士の試験は、第一種が年に1度、第⼆種が年に2度試験が実施されます。ただし、第⼆種でも受験できるのは年に1度だけですので、注意しましょう。試験は毎年6月と10月に実施されます。電気技術者試験センターのホームページから電子申請が行えますので、詳しい日程と共に確認しておきましょう。受験料は9,300円です。

試験は全国で行われますので、受験票が届いたら必ず会場を確認してください。なお、試験の科目が免除される条件に当てはまっている方は、センターの窓口や各電力会社の支部で配布されている願書を入手して必要な添付書類を添え、センターに郵送しましょう。

04. 電気工事士に対する
よくある質問

Q.技能試験を受ける場合、道具のレンタルなどはできますか?
A.できません。必ず自分で用意してください。

Q.技能試験が免除される条件はありますか?
A.ありません。ほかの電気関係の資格を取得していても、技能試験は受ける必要があります。

Q.技能試験のミスは、どのような小さいものでも不合格になるのでしょうか?
A.はい。2017年度から変更になったので詳しい情報がまだありませんが、今までなら許されていた軽微な欠陥も許されなくなります。

Q.技能試験の問題が公開されているならば、それだけを集中的に練習すれば合格できるでしょうか?
A.公開されている問題は13あり、そのうち1つが出題されるので、ヤマカンはやめた方がいいですね。まんべんなく練習しましょう。

Q.筆記試験に電卓を持ちこむことはできますか?
A.いいえ。できません。

05. 電気工事士の合格率
まとめ

いかがでしたか? 今回は電気工事士の合格率を中心に解説しました。技能試験の採点基準が変わり、より厳しくなったので2017年度からは合格率の低下が予想されます。2017年度の10月に試験を受ける方は、技能試験対策もしっかりと行いましょう。特に、第⼆種に挑戦する方は、工具にも使い慣れておく必要があります。

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